乳がん術後の手のリンパ浮腫


こんにちは
今回は、乳がん手術後の腕のリンパ浮腫(ふしゅ)のクライアントさんのご紹介していきます
私がしている医療リンパドレナージとは、
乳がんや子宮がん,泌尿器がん、大腸がんなどの手術後の方、一部の抗癌剤使用された方、
寝たきりの方、静脈瘤の方や一般的な立ち仕事によって起こる
浮腫(ふしゅ:むくみの事)がある方に対し、皮膚の表面に滞っているリンパ液や水分を
手を添わせるような優しい圧で正しい方向へ流していく方法でケアをしています。
クライアントさん紹介
- Aさん 60代女性 乳がん手術後(乳房全摘出)
- ホルモン治療中
- 手術後1年経過した頃より指の張り、こわばりを自覚

出会い
指先のこわばり、張り、動かしにくさを自覚して、数か月経過した頃
ご紹介で頂き、注意事項や医師への確認事項をお伝えする際に
少しお話を聞かせていただきました。
- リンパ浮腫になってしまったんじゃないか
- これからこの状態はどうなっていくのか
- どこに相談したらいいのかわからなかった
など、とても不安が強い様子でした。
ケア介入
かかりつけ医の承諾を得て頂き、その1週間後にケア開始しました。
初回は【問診+リンパドレナージ】のメニューを選択して頂いており
しっかりお話を聞かせて頂きたいので
問診の時間を長く取り、今までの経過、治療の事、浮腫みの事、ご自身のこと…
等々、沢山お話を聞かせていただきました。
初回問診30分と言いながら、
ついつい倍の時間ぐらいたくさん話しちゃうんですが 笑
それも私はとても大切にしていて、
全てのお話がその方につながる大事な事だと思っています。
そして問診のあとに、リンパドレナージ実施
- 指先がむくんでいる気がして動かしずらい
- 何となく張っている感じがある
と言われていたように、手術をした側の腕(患側)の皮膚の硬さがあり
手術をされていない腕(健側)と比べ、周径の差が1㎝ほどあり
指の皮膚も張っていました。
リンパドレナージ1時間ほど行い、滞ったリンパ液を正しい方向へ流し
ケア終了後には張って動かしづらかった皮膚も、柔らかくなり
ぽてっとした腕も少しほっそりとなりました。
『優しい感じなんですね』と施術の圧の事を聞いてくださったので
これはお伝えするチャンス!!とマッサージのように強い圧をかけずに
手の重みだけの圧の理由もしっかりお伝えさせてもらいました😊
『むくみも楽になって、突っ張った感じがしない‼』
とケア終了時には、皮膚が柔らかくなり、
特に気になっておられた指先の張りの違いに驚かれていました。

手のこわばりが出てきたとき、たくさん調べて
あぁこれはリンパ浮腫になったかもしれない…と思って
そしたら、これからどうなっていくのか、もっと浮腫んでくるのか
とにかく不安で不安で…
今日お話しできて、本当に心が軽くなりました。
お話たくさん聞いてもらえる時間があってよかった
と言って頂きました
Aさんは現在毎月通って頂き、計測とリンパドレナージを行って頂いています。
特に手や指の張りやむくみが気になる…とのことだったので
5本指の手袋のような弾性スリーブ(リンパ浮腫に特化した圧が強めのサポーター)と
腕の弾性スリーブを使用して日常生活をして頂いています。
段々と、浮腫みや朝の張りも軽くなってきていて、
スリーブをつけながら、バレエも再開!ヨガも再開!!
表情も、とーーっても良くなっています♬
浮腫みの事があり、
気持ちもからだも前に向かず中断していた事をまた始められ
やりたかった事を新たに始めることが出来て嬉しい~‼と
毎日楽しんでいらっしゃいます♬
目標はスリーブを付けずに生活すること‼
頑張りすぎてしまう方なので、少しずつ少しずつ…とお伝えしながら
いい状態でリンパ浮腫とお付き合いをしてもらうために
ご自身でできるケアも少しずつお伝えしようかなと思っています😊

浮腫やむくみのせいで、出来なくなってしまった事
諦めてしまう事、諦めてしまった事が
少しでも出来る様に、一緒に伴走をさせて頂きたいと思っています。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
ではまた